昆虫亀

森功次(もりのりひで)の日記&業務報告です。

2015-01-01から1年間の記事一覧

祝『分析美学入門』増刷&来年慶応で分析美学の授業やります。

『分析美学入門』がめでたく増刷となりました。 出した時は「おいおい値段高いな大丈夫かコレ*1」と不安でしたが、幸い増刷かかる程度には売れました。よかったよかった。ブックフェアやった甲斐があったぜ。 発売から2年半かかりましたが、これで初版にあっ…

美学会全国大会での発表原稿をupしておきます。

先の10月に美学会@早稲田大学で「芸術作品のカテゴリーと作者性――2015年VOCA展の出品拒否事件を題材に」というタイトルで発表しました。後日提出した発表の要旨は次のようなものです*1。 「芸術作品のカテゴリーと作者性――2015年VOCA展の出品拒否事件を題材…

近況報告

近況報告です。いちおう細々と活動しております。 学会発表を二つほどやりました。 2015年10月 第66回美学会全国大会(早稲田大学) 「芸術作品のカテゴリーと作者性――2015年VOCA展の出品拒否事件を題材に」 2015年11月 第48回日本科学哲学会(首都大学東京…

大好評の分析美学ブックフェアは、本日より拡大版になります。

ブックフェア「分析美学は加速する」は、大好評すぎたので、本日より棚を倍に拡大して開催することになりました! 棚に並ぶ本が50冊ほど増えました。リストには載せてたけど棚の関係上仕入れることができなかった本を、どーんと追加してます。また、これまで…

「あえて○○する」という表現がもたらすイラつきについて

昨日あたりから「あえて○○する」という言葉につきまとう倫理的問題について考えてる。というか、その表現が何かイラッとさせることについて。 おそらく「これからあえて○○しますね」という決意表明をすることには、そんなにイライラしない。たとえば、「後輩…

分析美学ブックフェアのwebページが公開されました!

以前に告知していた分析美学ブックフェアについてですが、webページが公開されました! 『分析美学基本論文集』刊行記念 森功次プロデュース 分析美学は加速する――美と芸術を駆けめぐるブックマップ最新版 紀伊國屋書店新宿南店*1 開催期間:9月8日から10月2…

『分析美学基本論文集』、ウォルトン「フィクションを怖がる」の解説

数年ごしのプロジェクト『分析美学基本論文集』がようやく刊行の運びとなりました。目次案をつくりだしたのが2012年春なので、3年半くらいのプロジェクトですか。 形になって良かったです。目次はこうなってます。 『分析美学基本論文集』西村清和編・監訳 …

9月上旬より、紀伊國屋書店新宿南店で分析美学ブックフェアを開催します。

紀伊國屋書店新宿南店で分析美学ブックフェアを開催します。 そろそろ正式告知OKとなりましたので、こちらでも宣伝しておきます。 『分析美学基本論文集』刊行記念 森功次プロデュース 分析美学は加速する――美と芸術を駆けめぐるブックマップ最新版 紀伊國屋…

分析美学の勉強会でMacFarlaneを読んでます。

告知が遅れましたが、勉強会でJohn MacFarlaneのRelarivism and Disagreementを読んでます。 Philosophical Studies 132 (1):17-31 (2007) http://philpapers.org/rec/MACRAD流行りの相対主義についての論文です。次回は27日の月曜日、東大本郷美学芸術学研…

輪島裕介『踊る昭和歌謡――リズムからみる大衆音楽』の音楽再生リスト

つくりました。https://www.youtube.com/playlist?list=PLpw6x7WDmS63wHHKvN1EUb4ycR5QG8glD

7/18土は『サルトル読本』出版記念シンポジウムです

告知です。『サルトル読本』出版記念シンポジウムが開かれます。 7/18@立教大学です。 わたしは執筆者の一人として第2部に登壇するほか、第1部では司会をつとめます。 詳しくはサルトル学会ブログを御覧ください。 http://ajes.blog.so-net.ne.jp/ 『サルト…

ウォルトンのCategories of Artを全訳しました。補足と解説。

ケンダル・ウォルトンの「芸術のカテゴリー(Categories of Art)」の全訳をnoteで発売しました。pdfで390円です*1。K. Walton「芸術のカテゴリー」|morinorihide|note 論文の議論のおおまかな内容は上記の販売ページでも紹介したので、こちらではもう少し…

分析美学の勉強会(6/19)、Matthew Kieran "For the Love of Art: Artistic Values and Appreciative Virtue"

すこし間が開きましたが、分析美学の勉強会を再開します。 まぁ論文読まないけど人の発表原稿の検討会やるみたいなのはちょこちょこやってたのですが、論文読書会的なのは久々ですね。次回はMatthew Kieran "For the Love of Art: Artistic Values and Appre…

分析美学にはどのようなトピックがあるのか

先日、とある学部生が分析美学は面白いよ、というブログ記事を書いてて、http://ertb.hateblo.jp/entry/2015/05/30/223856それを受けてtwitterで松永くんがちょっといいこと言ってました。分析美学にかぎったことではないけど、美学者はもうちょっと「美学の…

『ユリイカ』6月号に「ひらくマンガ、めくるマンガ」という小文を寄せました。

『ユリイカ』の巻末のコーナー「われ発見せり」に「ひらくマンガ、めくるマンガ」という文章を寄せました。 6月号の特集は「桂米朝」でして、わたしが書いた文章はそれとはまったく関係ないんですけど、まあエッセイコーナーの文章なんてそんなものでしょ。 …

『サルトル読本』が出版されました

ついに満を持して『サルトル読本』が出版されました! 日本のサルトル研究者が大集合という感じの本です。 詳しい目次はこちらで見ることができます。 http://www.h-up.com/books/isbn978-4-588-15069-2.html 僕は「芸術は道徳に寄与するのか──中期サルトル…

第11回KoSAC「卒論修論フォーラム Vol.2」の資料公開

KoSACで合評会の評者を務めてきました。 第11回KoSAC「卒論修論フォーラム Vol.2」 2015年3月21日(土・祝)14:00〜18:00 東京経済大学国分寺キャンパス 第四研究センター4階4422研究集会室 14:00 はじめに:加島卓(武蔵野美術大学ほか) 14:10-15:50 「ヴ…

『分析美学入門』紹介サイトを少しだけ更新しました。

前々から作ってたんですが、すこし内容を充実させました。「書評」などの項目を充実させ、事項索引・人名索引のページをつくりました。 この書評読むと、迷ってた人も買ってくれるかなー。https://sites.google.com/site/bunsekibigakunyumon/home あと「ち…

博士論文を提出しました。

昨日、博士論文を提出いたしました。 題目は 「前期サルトルの芸術哲学ーー想像力・独自性・道徳」 です。 お世話になった皆様、精神的に支えてくださった友人の方々には、今後個別にお礼を申し上げていくつもりですが、とりあえずこちらでもご報告しておき…

第11回KoSAC「卒論修論フォーラム Vol.2」で合評会の評者を務めます

つい三ヶ月前にKoSAC出たのですが、また出ます。 今度は松永くんと一緒に、岡沢亮さんの修士論文「人々の実践としての芸術/非芸術の区別:法・倫理・批評領域に焦点を当てて」の評者を務めます。 岡沢さんの論文については、詳しくはこちらをどうぞ。 ・岡…

『分析美学基本論文集(仮)』目次

現在、分析美学の基礎論文集の翻訳が作業中なのですが、どんな論文が入るのか知りたいという要望がありましたので、目次を公開しておきます。 「アート」の定義 Danto, Arthur. "The artworld." The journal of philosophy (1964): 571-584. Dickie, George.…

科研研究会「表象媒体の哲学的研究」プログラム

科研研究会「表象媒体の哲学的研究」のプログラムが出たので、宣伝しておきます。 https://researchmap.jp/muuplbwvi-1833297/#_1833297 今週末の土日、2015年1月10-11日です。 場所は、田町のキャンパス・イノベーションセンター508号室。会の趣旨としては…