【告知】VTC/VTS日本上陸30周年記念フォーラム2022 「対話型鑑賞のこれまでとこれから」
こちらのイベントで登壇します。
VTC/VTS日本上陸30周年記念フォーラム2022 「対話型鑑賞のこれまでとこれから」
昨年いくつかこの手のテーマで文章を書いたり講演したりしてたんですが、それをきっかけにお声がけいただいたっぽいです。
こないだ事前の打ち合わせやったんですが、みな『美術手帖』の文章を読んでくださってて、かなり恐縮しました。
人文系学会に所属する身としては「参加費高い!」という印象なんですが、先日の打ち合わせのときに聞くと、現地参加の申込みもすでに結構来てるっぽいです(オンライン参加とほぼ同数の現地参加申し込みが来てるらしい。びっくり)。
キャパがあるので、現地参加を考えてる人は早めに申し込んだほうがいいかもです。
追記:当日の発表資料はこちらです。
【近況報告】
- 今年の春頃引っ越ししたんですが、ようやく生活が落ち着いてきました。長男が夏休み入って子守が大変なので、暇な人は遊びに来てー。
- 新居が坂の上なので引越し後にすぐ電動自転車買うつもりだったんだけど、結局買わずにきてる。登坂力がついた。少しやせた。
- コロナ禍になってサッカー全然できてない。サッカーしたい。
- 『トップガン マーヴェリック』最高でした。見る前に予告編見なくてほんとよかった。
- サンダル苦手だったんだけど、今年からサンダル生活にチャレンジしてる。まだ慣れない。
- 次男の髪を切ったら急激に自分に似てきた。おもしろい。
- 各種の翻訳仕事はちまちまと進めてます。もう少し待ってください。
- 今年の夏は慶應の非常勤で、実験的に「オンライン(資料配布式)の回と対面授業(ディスカッションメイン)の回を交互にやる」という形式で授業やってみたけど、学生の反応は結構良い。後期もこれでやるつもり。
授業担当教員のresearchmapを見よう、という話
各学期の最初の授業のときに、毎回「学生の皆さんは授業担当教員のresearchmapを見るようにしましょう」という話をしてるんだけど、毎回同じ話をするのも飽きてきたので、いったんブログにまとめておくことにします。
以下、授業資料からの転載
↓↓↓↓↓↓
みなさんはResearchmapというサイトは見たことがありますか?これは学者の業績まとめサイト、のようなものです。日本最大級の研究者データベース。「森功次」で検索してみてください。僕のResearchmapのページが検索の上位に出てくると思います。
こちら
最近は科研費の申請でresearchmapの情報が参照されるようになったこともあって、多くの大学教員・研究者がResearchmapのページをつくっています。だいたい若手の研究者はresearchmapをきちんと整備している印象です(年配の先生の中には適当な人も多い)。
- ※とはいえ、個人でHPをつくって情報をそっちにまとめている人もいるので、そういう人についてはまた個人HPを見たほうがいいんですが。
学生の皆さんに言いたいのは、大学の授業をとるときは、その教員がどんな人か、何をやってる人かをみるために、リサーチマップを覗いておきましょうということです。「最近このひと何やってるのかな」とか、「業績どれくらいあんの」とか見ておくと、授業を聞くときの幅が広がります(業績が多い人のほうが良い学者、というわけでは必ずしもないんですが)。
あと、大学の先生は、その人の本当の専門テーマではない授業を担当することもありますので、そういうときに「この人の専門はほんとうはこっちなんだ」というのを知っておくと、質問とかもしやすくなります。
Researchmapのいいところは、一部の研究者が研究資料をupしてくれているところです(特に若手はこのあたりの資料公開に熱心な人が多い)。論文はもちろん、論文化されてない学会発表スライドとかをダウンロードできたりします。推しの研究者のリサーチマップは見ておくといいです。有益な資料が無料でダウンロードができたりします。レポートや卒論のアイデア探しに使ってください。
最近ではオンライン授業の資料をupしてくれている先生もいます(わざわざ公開でupしてくれてるわけですから、資料の質はたいてい高いです)。他大学の授業の様子などを見てみたい人は、見てみるといいでしょう。
プレゼン用のスライドというのは便利なもので、異分野のことをちょっと学ぶのにはとても有益なメディアです。耳学問にもってこいの道具なんですね(スライドは目で見るものですが)。最近はスライドを作るのが上手な人が増えてきました。ちょっと気になるテーマの発表スライドをワンクリックでダウンロードして、ササーッと見れる。これは学問的にはかなりすごい状況です。暇なときに、ぜひリサーチマップめぐりをやってみるといいと思います。
(とはいえ、これだけ見ても何もわからんわ、という類のスライドもたくさんあります。特に矢印がやたら出てくるスライドは、その「これだけ見てもわからん」系のスライドであることが多いので注意してください。スライドというのはあくまで説明のための道具、概略をつかむための図であり、それだけ見て全てを理解するようなものではない、という点を意識しておくことは大事です。ただ、それを意識しつつうまく使えば、とてもいい道具です[1])。
[1] 日本の省庁・自治体のHPなどには、情報量多すぎなスライド(いわゆる「ポンチ絵」)がいろいろと上がっていて、しばしばダメなスライドとして批判されますが、あれは本来は話の上手い官僚の人たちが会議や政治家への説明のために使う資料です(いろんな場で使い回せるように情報量が豊富になっている)。つまり、省庁作成のスライドは、個別対応の説明付きで見るための資料であって、学会での発表資料とも、商品説明のプレゼン資料とも種類が違います。
【告知】2/4 アーツカウンシル・フォーラム「表現者を支えるプロデュースと目利き力」(要申込)
告知です。
下記のイベントでモデレーターを務めます。
2021年度 アーツカウンシル・フォーラム「表現者を支えるプロデュースと目利き力」
2022年2月4日(金)
第一部 14:00~16:00
第二部 16:00~18:00
小山登美夫(小山登美夫ギャラリー代表取締役)
土居伸彰(株式会社ニューディアー代表)
モデレーター(第一部・第二部とも)
※当日の配信では手話通訳が付きます。
※本イベントは事前申込制となります。
とても有名な方々の中に僕が入ってて「なんで?」という感じですが。
『美術手帖』に芸術的価値に関して文章書いてたりしたので、お声がけいただいたっぽいです。(打ち合わせの時に「なんで僕なんですか?」って何回か確認した。)
年明けから急激に感染状況が悪化したのでどうなるかなーと思ってましたが、少なくとも現時点では開催予定です。登壇者は現地で対面でトークします。
実践者の方たちの話が聞けるいい機会なので、批評や芸術的価値といった気になる美学的トピックに関していろいろと質問できればいいな、と思ってます。
※2022/02/10追記
記録動画がupされました。
第1部
第2部
あと告知し忘れてたんですが、昨年こういう公開講座もやってました。
(もう多摩市のHPでは情報消えてました)
2020年11月19日(金曜日)18時~ 「対話型鑑賞の功罪」 ~美術の多様な楽しみ~
多摩市×日野市 たま学びテラス 「第12回関戸地球大学院」 | 多摩市役所
いちおう記録として残しておきます。
来年度の予定としては
- 慶応での非常勤は継続です。7年目ですね。
- あと弘前大学での集中講義も継続です。こちらは3年目。
といった感じです。
慶応の授業(分析美学概論)はここ2年間はオンライン化していたので全国から外部聴講者を受け入れてたんですが、来年からは(少なくとも半分以上の回は)対面授業になるので、地方からの聴講は難しくなりますね。
弘前大学の非常勤は3年目なんですが、感染状況悪化のため、結局一回も現地にはいけてません。来年こそは行きたいな、、、。