昆虫亀

森功次(もりのりひで)の日記&業務報告です。

飽きの現象学 2.4 飽きの効用?

●人は飽き続けるわけにもいかない。飽きへの気づきは次への運動を方向付けるだろうか?つまり、飽きは次への志向への促しとなるだろうか?
●はっきりいって、これはよくわからない。現象学的には、我々は飽きと次の志向とのつながりを見ることはおそらく不可能だ。もしかしたら脳科学的に何か言えるかも知れないが、おそらくこれは哲学者の仕事ではない。
●もし〈飽き〉から〈次の志向〉・〈次への投企〉へのリンクが実証されれば、我々はもはや飽きを「次の志向への準備」と見なさねばなるまい。その場合、それは決定論を補強する証明になる。