昆虫亀

森功次(もりのりひで)の日記&業務報告です。

次回の分析美学研究会はNada Gatalo (2008). ”The Problem with Sentimental Art."

本勉強会*1、次回はNada Gatalo. (2008). "The Problem with Sentimental Art".in Postgraduate Journal Of Aesthetics, 5(2), 21-31.を読みます。


伊勢田哲治先生が最近出した論文集『倫理学的に考える』の最終章で感傷性Sentimentalityについて論じていたので、
最近の美学方面では感傷性についてどういう議論がされてるのか、ちょっと見てみましょうかね、という方針です。



このPostgraduate Journal Of Aestheticsという雑誌は、どうやらイギリスの美学会が主催している主に院生が投稿する雑誌で、そんなに質のいい論文が出まくってるわけではないですけど、ときどき斬新で興味深いテーマの論文が載ってるので、要チェックです。
http://www.pjaesthetics.org/index.php/pjaesthetics/index

あと最近の号は、美学の大物教授(キャロルとかロペスとかゴートとか)へのインタビューを載せているので、これも読むと勉強になります。
全文フリーでダウンロードできるのも魅力的。


今回読む論文もここからダウンロードできます。
http://www.british-aesthetics.org/uploads/Nada%20Gatalo%20-%20The%20Problem%20with%20Sentimental%20Art.pdf



感傷性については、美学方面にもすでにいくつか議論があって、この討論式の論文集では感傷性について一章設けて、論文を三本収録してます。
興味ある方はぜひこちらも御一読を。




では。
勉強会は来週5月7日(火)、20時より、@東京大学本郷キャンパス、美学芸術学研究室です。

*1:この勉強会の名称、いまいちあやふやだったのですが、いちおう正式名称は「現代美学研究会」でした。ところが、どうやら上智大学にも同名の勉強会があることがこないだ判明しました。名前どうしましょうかねー?