次回の分析美学勉強会は
Tavinor, Grant (2011). "Video Games as Mass Art." Contemporary Aesthetics, vol.9, 2011.
を読みます。
論文は以下で入手可能。
http://www.contempaesthetics.org/newvolume/pages/article.php?articleID=616
ビデオゲームって、映画などのいわゆる大衆芸術とはちょっと存在論などの枠組みが違うんだけど、どう考えればいいでしょうかね、という論文です。
(ちょっと専門的にいえば、CarrollがA Philosophy of Mass Art(1998)という本を書いてて、そこで「大衆芸術mass art」の定義を出してるんだけど、ビデオゲームってこの定義に一見そぐわなそうで、この問題をどう調停しますかねー、という論文です。 )
なかなか面白いです。
TavinorはStephen Daviesのもとで博士論文とった美学者で(まぁこの時点でちょっと期待できますね)、Video Gameについて一冊本を出してます。
博論の書籍化ですかね?目次みるかぎり、けっこう面白そうです。
詳細は、こちらのブログに詳しい。
http://9bit.99ing.net/Entry/2/
(まぁ次回この論文紹介の担当者も、このブログの主なんですが。)
Daviesがたまにビデオゲームに言及したりするのはこいつの影響なのか?とか、いろいろ考えてしまいます。
本人は現在リンカーン大の講師。(ニュージーランドのリンカーン大です。アメリカのリンカーン大とは別。)
では。
2011年11月15日(火)、20時より@東大本郷美学芸術学研究室です。