2009-02-19から1日間の記事一覧
●心理学で言われる「馴化」とは、信号に対する慣れを意味する。これはインプットはあるがそれが自分に与える変化・進化・発展はゼロということである。だが、これは情報量がゼロということではない。作品鑑賞に飽きるときも、その作品からの信号がゼロになる…
『飽きの現象学』 第一章 飽きとは何か――飽きの分析1.1 「飽き」の言語的分析――飽き、慣れ、疲れ●まずは「飽き」という言葉の使われ方に注目してみよう。言葉の使われ方に注目するのは哲学的にはオーソドックスなやり方だけど、いくつかの基本的特徴を発見さ…
序 本論の目的は、飽きという側面から芸術体験を考察することにある。 飽きることについては、 心理学(?)においては「馴化」、 脳科学においては、「疲労硬貨」(脳を構成するニューロンが、同じ刺激に対して飽きるという現象)、 経済学においては、「限…
以前から(こことかに書いたように)、「美学は飽きという現象についてもうすこしきちんと考えるべきだ」というのが持論でしたが、もう、とりあえず自分で考えたいくつかのことをブログでぶちまけちゃおうかなと最近思いました。 もんもん考えても、特に発表…