父親の一周忌で帰省。
福岡行きの飛行機に若干遅刻。
手続き終了してるところを無理矢理ねじ込んでもらう。
空港ではよくある光景で、ご存じの方も多かろうが、
空港での遅刻は、即、「航空会社の人と一緒に搭乗口までダッシュ」という羞恥プレイへと直結する。
例に漏れず、今回俺もJALのお姉さんとゲートまで一緒に走ったのだが、
そのとき、「走ってください!」と口に出しては言われずに
「さぁ走るよ!分かってるでしょ!?」的な目で見つめられた。
俺も「あ、もちろんすよ。走りますよ、僕。はい。」という目をして、一緒に走り出す。
両者ともに無言。
長年サッカーやってるが、ここまでばっちりアイコンタクトが決まった経験は、あまりない。
しかも走ってる途中で、荷物一個持ってもらった。
JAL最高。
福岡は帰るたびに新しい店が出来てて、もはや着いていけない。
そして、俺にはもう着いていく気もない。
風景から次第に地元感が薄れていく。
東京へ出て、もう八年目。
少しずつ、少しずつ、俺は故郷を語れなくなってる。
夜、天神で友人と会う。