昆虫亀

森功次(もりのりひで)の日記&業務報告です。

 大阪物語

conchucame2006-10-11



行ってきました大阪。三連休全て学会。
美学徒には10月の三連休は存在しないのである。




5日(木)


出発3時間前、指導教官から発表原稿に根本的にダメ出しされる。
泣きながら深夜バスへ。



6日(金)


早朝6時大阪着。
バスでも爆睡できた自分の能力に感謝しつつ、発表原稿を書き直すため漫喫へ直行。
9時間引きこもる。3時間パック×3。
「すいません、もう3時間延長で」って伝えたときの
店員のおねーちゃんの「またかよ!」って顔が忘れられません。
こちとら仕事なんじゃい!


夕方、完成した原稿をキンコーズでコピーして
宿泊は、いろんな意味で宝の山である従姉妹の家へ。
寝るまで質疑応答に備えて本読む。



78(土日)


学会、発表は無難に切り抜ける。
つーか無難にまとめすぎて、自分でもあんま面白くない。つまらん。
もうちょっとサルトルのヤバさを前面に出したかったんですけどね。
あとで「質疑応答がおとなしすぎる」って友人からも怒られた。
「もうちょっと反論しろ」と。


修論がんばりますたい。



夜は関西の学生&教授らと飲み飲み。
関西の学生はいい人ばっかや。
教授が常に「で、オチは?」って突っ込んでくる飲み会は初めてだぜ。


初対面の子に、「ブログ読んでます」って言われる。
「ダサくてガリ勉の東大生だと思ってました」って言われる。
ちくしょう、帽子女め。はずれてねーよ!



9日(月)


午後学会のエクスカーションで太陽の塔内覧。
うひゃーカッコイイヨ!
中、真っ赤ヤン!


この物体、遠くからも気持ち悪さをムンムン発散してるのですが
近づいていって見ると、距離感が変な感じになるのです。
デカいけど、デカさが上手く感じ取れん変な物体です。
サルトルジャコメッティ論につながる奇妙な感覚がある。)
うまく説明できん。


ちなみにこの塔、万博のときは建築家が建てた屋根に囲われていたのですが、
現代に生きる俺からすると、万博時の屋根を取っ払った今の方が圧倒的にかっこよく見えてしまう。
万博の雰囲気の中で見るのと、今のように公園の中で見るのとでは別物なんだろうけど。
当時は屋根も未来チックでかっこよかったのかもしれんが、現代の目線から見るとあまり面白みの無い屋根にしか見えん。
そのぶん、今見ても斬新な太郎のセンスが際立つわけで。


ちなみに、写真の画像は近くにあった子供向けのアトラクション。
中に子供が入ってボヨンボヨン揺れる「太陽の塔ちゃん」です。
見つけた瞬間、開いた口がふさがりませんでした。
こんなものを作ってしまう大阪のセンスに脱帽。勝てません。



10日(火)


帰るのを一日延ばして一人大阪観光。


なんばでH田君オススメのたこ焼き食って、
西の秋葉原日本橋を通って通天閣まで歩く。
心なしか秋葉より色づかいが派手な感じ。
アーケードにひたすら並ぶ電光掲示板はすごい。
出来れば夜行きたかった。


通天閣に上った後で、新世界で串カツ食べながら一人飲む。
あえてビールじゃなくてチューハイってのがポイント。
で、酔っ払いながらフラフラと本日の第一目的「あいりん地区」を散歩。
東京の「山谷」を代表して行ったつもりだったが、商店街のBGMが演歌だったところで負けたと思った。
BGMに加えて、スナックからは昼間からおばちゃんの生歌が聴こえてくる。
あぁ、この街にはロックもパンクもないのだ。
あるのは演歌とブルース。
空き缶は蹴飛ばすものではなく、集めるものだ。




フラフラしてたら飛田新地に迷い込んで、飾り窓システムにびっくりする。
「にいちゃん、寄ってかんね?」っておばちゃんの台詞をドギマギやり過ごしながら、そこだけ別世界のような町並み観察。
つーか女の子かわいい。



このへんで酔っ払ってきたのと、歩きつかれたので近くの銭湯に入る。
安い。タオル20円って、おい。
予想通り、入墨率高し。
ちなみに物価の安さはピカイチで、裏通りの映画館は料金500円だった。
(セールの日は100円らしい。採算とれんの?)


東の、浅草・吉原・山谷
西の、新世界・飛田新地・あいりん
この構造関係の類似について考えながらもう少し散歩。



できればコリアンタウンにも行きたかったのだが、
日も暮れてきたので梅田に帰って友達と飲んだ。