昆虫亀

森功次(もりのりひで)の日記&業務報告です。

大阪大学文学研究科共同研究「芸術における「参加」の問題――美学理論と演劇研究からのアプローチ」第二回研究会

ようやく告知が出ました。
遅くなりましたがこちらにも公開しておきます。
僕は二日目の午前中に発表です。

文学研究科共同研究「芸術における「参加」の問題――美学理論と演劇研究からのアプローチ」第2回研究会

日時:(1日目)2014年2月22日(土)14:00から18:30まで
   (2日目)2月23日(日)11:00から12:30まで

場所:大阪大学豊中キャンパス
   (1日目)芸術研究棟 1階 芸3講義室
   (2日目)文法経済学部本館 中庭会議室

下記キャンパスマップの8番と4番です。
http://www.let.osaka-u.ac.jp/ja/access


2月22日(土)

14:00~14:10 趣旨説明・出席者の紹介
14:10~15:30 馬場朗 「18世紀フランス芸術論における「公衆」観とその変遷への一視座:ルセール・デュボスからファルコネ・ディドロそしてルソーへ」
15:40~17:00 古後奈緒子 「ルドルフ・フォン・ラバンの祝祭論 〜舞踊コロスの構成と舞踊家の組織について〜」
17:10~18:30 正木喜勝 「新劇史のなかの「参加」 ―村山知義の理論と実践」
懇親会

2月23日(日)
11:00〜12:20 森功次 「サルトル『文学とは何か』(1947)における関係性の美学――芸術における参加、関係性、アンガージュマン――」
12:20〜12:30 今年度のまとめ・来年度の展望


かなり奇妙なタイトルになってます。
サルトルアンガージュマン概念と、最近話題の関係性の美学を比較してみようという試みです。
自分でもかなり冒険的なテーマであることは重々承知のうえで、あえてこういう方向性で考えてみることにしました。どうなるのかわかりませんが。






二日目(23日)の午後は次のようなイベントも行われます。
合わせてどうぞ。

「リサーチとしてのアート・ワークショップ」第3回

モダニズムファシズム−20世紀初頭の芸術と政治について」

日時:2014年2月23日(日)13:30〜18:00
会場:大阪大学豊中キャンパス 文法経済学部本館1階 中庭会議室
講師:石田圭子(神戸大学大学院国際文化学研究科)、古後奈緒子(舞踊史研究・舞踊批評)
司会:田中均大阪大学大学院文学研究科)

 第3回・第4回のワークショップのメイン講師は、舞踊批評家・舞踊史研究者として活躍され、現代演劇・舞踊の制作の現場についても造詣の深い古後奈緒子さんに務めていただきます。

 そして 第3回のゲスト講師として、美学・表象文化論研究者の石田圭子さんをお招きします。昨年出版されたご著書『美学から政治へ−−モダニズムの詩人とファシズム』を踏まえて、20世紀初頭の芸術運動、特に、モダニズムの運動がいかにしてファシズムという政治運動と関係を持ったのかについてお話しいただきます。

 それを受けて古後さんからは、石田さんの問題提起が現代のわたしたちと無縁ではないことを、とくに、「フェスティバル」という、このプログラム全体のテーマに即して解説していただける見込みです。

『美学から政治へ』の紹介(慶應義塾大学出版会)
https://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766420845/

※受講生以外の方の来場も可能ですが、事前の申込みをお願いします。
お問合わせ・お申込み: h_tanaka(at)let.osaka-u.ac.jp
大阪大学大学院文学研究科・田中 均)

主催:大阪大学 人材育成プログラム
「劇場・音楽堂・美術館等と連携するアート・フェスティバル人材育成事業−〈声なき声、いたるところにかかわりの声、そして私の声〉芸術祭−」
(このワークショップは、文化庁補助金「大学を活用した文化芸術推進事業」によって行われます)

■会場へのアクセス

大阪大学豊中キャンパス:
阪急電車宝塚線石橋駅下車 徒歩約15分
大阪モノレール 柴原駅下車 徒歩約10分

法経済学部本館は、下記キャンパスマップの4番です。
http://www.let.osaka-u.ac.jp/ja/access

■講師プロフィール

石田圭子(いしだ・けいこ)

1969年生まれ。美学、表象文化論神戸大学大学院国際文化学研究科講師。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。東京芸術大学早稲田大学実践女子大学の非常勤講師を経て現職。著書=『美学から政治へ──モダニズムの詩人とファシズム』(慶應義塾大学出版会、2013年)、共著=「生政治(バイオポリティクス)と他者の倫理:アート=証言(ドキュメント)」『コンテンポラリー・アート・セオリー』(イオスアートブックス、2013年)、「形姿と〈芸術−政治共同体〉」『批評理論と社会理論1:アイステーシス
叢書アレテイア13巻』(お茶の水書房、2012年)、論文に「ゴットフリート・ベンとアルフレート・ボイムラー──「占星術的」芸術観とナチズム」(実践女子大学美学美術史学26号、2012年)、「〈傷〉としての絵画?−アンゼルム・キーファーナチスの記憶」(ドイツ研究44号、2010年)など。

古後奈緒子(こご・なおこ)

舞踊史研究、批評、翻訳。研究領域は1880〜1920年代のドイツ文化圏の舞台舞踊と近代化。ダンスウェブマガジンdance+運営。京都国際ダンスワークショップフェスティバル記録。A
IC T関西支部の演劇批評誌「act」編集。ダイアローグ★パーティ主宰。早稲田大学演劇博物館《翻訳プロジェクト》2013年度参加。「シアターアーツ」次号にガブリエレ・クライン「通過途上にあること
コンテンポラリー・ダンスにおける文化的翻訳の実践〜」共訳