昆虫亀

森功次(もりのりひで)の日記&業務報告です。

 「人の話はちゃんと聞きなさい」

ってのは国会では通用しないのですね。



野党のオバハンがやたらと野次ってて面白かったので、野次についてすこし考えてみる。



スポーツのブーイングはそれによってプレイの質が変わるとかの効果もあるけど、
ああいう演説の時のブーイングって単なる評価でしかない。
原稿あるんだから演説内容変わらんし。
だから基本的には野党の「反対してますよー」っていう有権者に対するアピールなんですね。




ああいう野次が起こるときって、必ず野次る側が立場的には下なんですよ。
壇上から聴衆に野次ることはないし、王様が民衆を野次ることもない。
で、野次る側はワンノブゼムなんで、結構めちゃくちゃなこと言える。
頑張って叫んでも、「じゃぁお前どー思ってんのよ?」って壇上から面と向かって反論は来ない。
だから基本的には、野次ってのは大衆に溶け込んだ奴が飛ばすし、野次る側には安心がある。
でも、大モーションで野次ってる議員が中継とかに映ると、
「あぁウチの先生は頑張って反対してるなぁ」って地元のアホ有権者は思っちゃうわけですよ。
ノーリスク、ハイリターン!
でも、あの野次あんま意味ありませんから!




やっぱ冷静に見ると、野次らんでちゃんと議論しろよって思ってしまう。
伝統なのか?下っ端議員の義務なのか?
(『沈黙の艦隊』の中に、偉い議員が「ぼさっとせんで、野次り倒せ!」って言うシーンがあったな)
傍から見てる分には楽しいけどね。




ま、野次が起こるってことは、健全な民主主義が保ててるって証明でもあります。
恐怖独裁制に野次は存在しない。