昆虫亀

森功次(もりのりひで)の日記&業務報告です。

ご恵投頂きました。澤田直編『移動者の眼が露出させる光景――越境文学論』弘学社、2014年、3月。

澤田直先生から頂きました。


立教大学文学部人文センターで行われた共同研究プロジェクト「移動者の眼が露出させる都市の相貌」の成果報告の論文集だそうです。

折角頂いたので宣伝しようかと思ったんですけど、Amazonにも出てないし、弘学社のホームページにも情報ない…



ということで、一応こちらに目次内容を載せておきます。

澤田直編『移動者の眼が露出させる光景――越境文学論』弘学社、2014年、3月


まえがき 澤田直

阿部賢一 「「ブリュン」/「ブルノ」試論――ローベルト・ムージルとレオシュ・ヤナーチェクの交点」

昼間賢 「近隣の写真、遠回りの文学――『パリ郊外』におけるブレーズ・サンドラールの「序文」について」

林志津江 「天の《楽園(エデン)》のその後――パウル・ツェランのベルリン」

坂本浩也 「ベルエポックの自動車旅行――オクターヴ・ミルボー『628-E8』における速度と都市」

後藤和彦 「Was Huck Bulkington?――水の旅、消える南部」

藤井淑禎 「森田思軒とスウィンホー『北清戦記』――〈紀行文とTRACE〉という問題をめぐって」

新田啓子 「島の時代のニューヨーク――モダン都市における人種」

澤田直 「野営地と廃墟」――ジャン=ポール・サルトルの見たアメリカ」

こういうのちゃんと検索可能な形にしておくのは出版社のひとつのお仕事だと思うんですけどねー。
まぁ弘学社さんとしてもあまり売る気はないのかもしれません。
社長さんの日記も2012年2月で止まってますしね。 http://blog.livedoor.jp/kohgaku/
この本、一応「1800円+税」という価格がついてるんですが、何処で入手可能なのかは謎です。



まだ全部は読めてませんけど、澤田先生が書いていたサルトルの論文は面白かったです。
戦後期のサルトルアメリカ観ってちょっと面白いんですよね。『道徳論ノート』でもチラホラアメリカについての記述が出てきますし。昔ちょっと調べようと思ってフランスの国立図書館サルトルが書いた新聞記事とかコピーしたんですが、まったくその資料活用できてません。欲しい人いたらコピーあげます。


では。