輪島裕介『創られた「日本の心」神話――「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』(2010、光文社新書)が、めちゃめちゃ面白い。
創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 (光文社新書) 輪島 裕介 光文社 2010-10-15 売り上げランキング : 34668 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
僕は演歌とかあまり詳しくないので、この本読むだけでもいろいろ勉強になるんだけど、これ、youtubeなどで聴きながら読むとすごい面白いよ!!
情報が詰め込まれすぎて(さすが輪島先生である)、全部の曲を聴くのは大変ですが、いくつかピックアップしてまとめとくので、皆様ご活用ください。
秋の夜長にオススメ。
とりあえず、目次
はじめに
第一部 レコード歌謡の歴史と明治・大正期の演歌
第一章 近代日本大衆音楽史を三つに分ける
第一期 レコード会社専属制度の時代
第二期 フリーランス職業作家の時代
第三期 「J-POP」以降
第二章 明治・大正期の「演歌】
第二部 「演歌」には、様々な要素が流れ込んでいる
第三章 「演歌」イコール「日本調」ではない
第四章 昭和30年代の「流し」と「艶歌」
第五章 「作者不詳と競作」のヒット――1960年代前半の「艶歌」
第六章 ご当地ソング、盛り場歌謡、ナツメロ
第七章 昭和40年前後の「艶歌」「演歌」の用法
第三部 「演歌」の誕生
第八章 対抗文化としてのレコード歌謡
第九章 五木寛之による「艶歌」の観念化
第十章 藤圭子と「エンカ」の受肉
第十一章 「エンカ」という新語
第四部 「演歌」から「昭和歌謡」へ
第十二章 1970年代以降の「演歌」
第十三章 「演歌」から「昭和歌謡」へ
終章 「昭和歌謡の死」と再生
以下、エントリ分けて、まとめていきます。
重くて見にくい人は、エントリごとに見てください。