昆虫亀

森功次(もりのりひで)の日記&業務報告です。

教養科目の授業「哲学と思想」のための資料:「各回で考察する問題、および参考文献リスト」

新型コロナウイルスの影響で、本務校の大妻女子大学でも授業開始が延期されました。

授業開始に先立って、教養科目の授業「哲学と思想」の資料「各回で考察する問題、および参考文献リスト」を公開しておきます。

 

授業開始が延びたとはいえ、勉強しなくていいわけではないですからね。いまこそ引きこもって予習だ予習。

 

 

注意点:

  • 大妻女子大学の教養科目「哲学と思想」のための資料です。内容は基本的に美学史です。
  • リストに並んでるのは、授業プリントをつくるにあたって参考にした文献のリストです。「入門者向けのおすすめ書籍」のリストではありません。
  • 入門者向けの書籍は太字にしています。まずはそれを読んで下さい。

 

  • 公開はしましたが、これは完成版ではありません。有識者からのコメントをふまえてこのリストは随時改変されます。ご注意下さい。
  • 有識者の方々は、改善アドバイスをいただけると助かります。まだまだ良い文献はありそうなので。

 

リストはこちらから

教養科目「哲学と思想」用資料:「各回で考察する問題、および参考文献リスト」

 

プリント末尾に書いた注意点をこちらにも転載しておきます。大事なことなので。

最後に諸注意

 

  • ここに挙げた書籍の中には高価な学術書も含まれていますので、すべて自分で購入するのは大変です。大学図書館・地元の公立図書館をうまく利用しましょう。
  • もし図書館に当該書籍がなかったら、購入リクエストを出しましょう。図書館とは、利用者が育てるものです。購入リクエストは、自分たちおよび後輩の学術環境を整えることにもなります。その意味で、学生には図書館に良い書籍を積極的にリクエストする義務があります。

 

  • 知らない分野のことを勉強し出すときに、いきなり高度な学術書・古典に手を出すのはリスクがあります。その分野の語彙、書き方などに慣れるまでは、まずは良質の入門書から入ったほうが安全です。
  • 「むずかしー!」と思ったときでも、「やっぱ自分は頭が悪いから無理だわ、、、」とか「自分はこの分野は向いてないわ」と諦めるのは少し待ちましょう。ただ本のセレクトが悪いだけの可能性があります。より入門者向けの別の本から入り直してみましょう。
    • 入門者向けの本にもいくつか種類があります。「詳しい人が読めば巧みなまとめかたに感動する本だけど、初学者がこれ読んでもわからんよね」という入門書もありますので、注意して下さい。「入門」と銘打った本のなかにも、最初に読むべき本と、ある程度勉強してから読むべき本があるのです。
  • 「難しすぎる」「ぜんぜんわからん」という本にあたったときは、いったん逃げましょう。その分野の入門的な本をいくつか読んだあとで再チャレンジすると、実はめちゃくちゃいい本だった、ということはよくあります。(とはいえ、書き方の悪いダメな本も世の中にはたくさんあります。激ムズ本にあたったときは、専門家に「あの本どうなんですか」と聞いてみるのも一つの手です。)
  • まとめ:本には読むべき順番というのがあります。新規分野に飛び込むときは、まずは良いルートを探すべきです。素人が地図なしに樹海に飛び込んではならない。