先日のネタバレイベント@代官山蔦屋書店は立ち見が出るほど盛況に終わりました。
写真パシャパシャ撮ってたので、そのうちフィルカルHPにも記録が載ると思います。
で、次のお仕事ですが、一橋大学の哲学・社会思想セミナーでレクチャー講演をします。平日の昼ですが!
【第17回】一橋哲学・社会思想セミナー
【日 時】 2019年7月12日(金) 13:15-18:00
【場 所】 国立東キャンパス 第三研究館3階 研究会議室
【講演者】 森功次(大妻女子大)、村山正碩(一橋大学)
要旨は以下にupされてます。
http://www.soc.hit-u.ac.jp/~soc_thought/seminar17.htm
伝統あるセミナーにお呼ばれして光栄です。これまでの登壇者を見返してみるとあらためてビビる。いやー、自分のことはさておき、このセミナーいい人選でやってきてますよねー*1。
いちおう依頼としては「そこまでオリジナルな話をしなくてもいいので、院生向けに分野の状況解説をしてほしい」といった感じでした。なので、基本はドミニク・ロペスの議論を中心に紹介しつつ、理想的観賞者説をめぐる論争状況について解説する、という感じになると思います。
事前の参考読書としては、高田さんが昨年の日大でやったワークショップで発表したときの資料が一番いいと思います。ロペスの議論にも少し触れてるので。
ロペスの最新刊はかなり面白いので、オススメです(難しいけど)。現代の徳倫理学や価値論、grounding theoryなどの議論をバリバリ応用しながら、新しい美的価値論を提案していて、けっこうスリリングな本になってます。スノッブの話や、意見対立(disagreement)の話、美的選択の話など、現代美学のいろんなトピックと結びつけながら話が進められるので、「おー、この話とつながるのか!」みたいな面白さがいたるところにある。翻訳してちゃんと紹介すべき本だと思うんだけど、ロペスはけっこう表現が難解で、読める日本語に落としこむのがそうとう手間取りそうなので、ちょっと躊躇してます。任期なしの常勤ポストとれたらじっくり時間かけて翻訳するかもしれない。
Being for Beauty: Aesthetic Agency and Value
- 作者: Dominic Lopes
- 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr
- 発売日: 2018/11/27
- メディア: ハードカバー
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ともあれ、7月中旬までは頑張って準備します。
では。
※追記:2019年7月14日
終わったので、資料およびに発表原稿をupしました。
ご興味ある方はこちらからダウンロードどうぞ。
原稿: https://researchmap.jp/muzdvpax5-1833297/#_1833297
スライド: https://researchmap.jp/mupgs1bqk-1833297/#_1833297