昆虫亀

森功次(もりのりひで)の日記&業務報告です。

『現代思想』総特集:分析哲学に論文を書いてます

現代思想』の臨時増刊号「総特集:分析哲学」に論文書いてます。
タイトルは
「芸術的価値とは何か、そしてそれは必要なのか」
です。

ロペスとステッカーとの間で行われた芸術的価値をめぐる論争について書いてます。
本当はその流れで行われたsentimental valueをめぐる論争(ステッカーvsドッド)についても書きたかったんだけど、背景を丁寧に説明してたら紙幅が尽きた。
まぁ分析美学にあまり詳しくない人も読むだろうから、丁寧に書いた事自体は良かったと思う。


執筆依頼されたときは「他に誰が書くのかなー」と楽しみにしてましたが、ふたを開けてみると、えらい素晴らしい方々に囲まれててびっくりしてます。メンツ良すぎ。哲学徒は全員買えと言いたい。
(まぁでもこれだけ良い人選に見えても、よーく考えると「あの人もいない、あの人もいない」という気持ちになってしまう。分析哲学業界はほんと層が厚い。)

目次はこちら


少なくとも冒頭の飯田先生のインタビューは立ち読み、図書館でもいいから読んでほしい。



あとノエル・キャロル『批評について:芸術批評の哲学』の翻訳作業も昨日全作業を終えました。まもなく刊行されます。
こっちは美大生は全員買ってください。


もう一つ宣伝。
3月中旬に日大で分析美学ワークショップやります。
テーマはおそらく「美的経験」。
詳細決まったらまた報告します。