昆虫亀

森功次(もりのりひで)の日記&業務報告です。

科学哲学会ワークショップ、『恐怖の哲学』書評会の資料公開

科学哲学会で次のワークショップに出てきました。

科学哲学会 第49回年次大会(信州大学)2016年11月19-20日
ワークショップII
戸田山和久『恐怖の哲学』書評会:情動の哲学理論からアプローチするフィクション論と意識の哲学」

http://pssj.info/program/program.html


発表タイトル

  • 源河亨「ホラー鑑賞の恐怖と楽しみは複雑な気持ちとして説明した方がよかったのではないか」
  • 森功次「ホラー観賞においてわれわれは本当に恐怖を楽しんでいるのだろうか」
  • 鈴木貴之「意識のハードプロブレムは解決可能にちがいないが、もうすこし面倒な問題かもしれない」


科学哲学会、非会員ながら二年連続発表になってしまった(そろそろ会費払えと怒られそう*1)。
しかし信州大はちょうど紅葉が綺麗でとてもよかった。大学も綺麗だったし、設備も充実してる。授業やりやすいだろうなあ。ゆっくり観光とかできればよかったんだが、泣く泣くとんぼ返り。蜂の子は食ったがザザムシは食えず。



当日は、ディスカッションもかなり盛り上がりまして、戸田山理論の内実はかなり明らかになったと思います。
よかった、よかった。
自分の発表も、戸田山理論の内実を明らかにするという方向性で話を組み立ててたんだけど、あとで鈴木生郎さんから「もうすこし美学者として強いこと言ったほうが面白かったんじゃないの」とも言われた。そこは少し反省。

資料公開しておきます。
https://researchmap.jp/mutmqgjs2-1833297/#_1833297



書評論文にするなどして今度どうにかして形にしましょうか、という話も出て来てるんだけど、問題は文字数規定なんだよなあ。



つぎは再来週にサルトル学会です。
http://ajes.blog.so-net.ne.jp/2016-11-09




戸田山和久『恐怖の哲学 ホラーで人間を読む』

*1:昨年は発表したことで第一子の出産に立ち会えず、今年は発表したせいで子供の1歳の誕生日を祝えませんでした。ひどい父親だ。