昆虫亀

森功次(もりのりひで)の日記&業務報告です。

現代美学研究会、次回はNick Zangwill(2001) "Formal Natural Beauty"

分析美学の勉強会ですが、次回はNick Zangwill "Formal Natural Beauty", Proceedings of the Aristotelian Society, 2001.を読みます。

2011年8月23日(火)20時より、@東大本郷美学研究室です。


Zangwillはほぼ毎年日本に来てる哲学者で、まぁご存じの方も多いと思います。
美学業界では、「美的なもの(the aesthtetic)」に関する議論では、必ずといっていいほど言及される論者として、有名です。
Stanford Encycropedia of Philosophyの「美的判断」の項目を執筆したりしてます。
http://plato.stanford.edu/entries/aesthetic-judgment/


最近、この研究会のメンバーの関心が「美的なもの(the aesthtetic)」に向かってまして、ここらでいっちょザングウィル先生の主張もちゃんと検討しとこうかー、ということで、この論文になりました。


Zangwill の論文は結構な数、本人のホームページから落とせます*1
http://www.dur.ac.uk/nick.zangwill/PapersSortedByTopic.html




著書では、よく言及されるのは、やはりこれ。(ペーパーバックは出てないのね。)

The Metaphysics of BeautyThe Metaphysics of Beauty
Nick Zangwill

Cornell Univ Pr 2001-06-21
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最新の著作はこれです。(あと半年待てば、ペーパーバック版が出る模様。)

Aesthetic CreationAesthetic Creation
Nick Zangwill

Oxford Univ Pr (Txt) 2007-10-11
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最近、毎回のように新規参加者があって、勉強会メンバーがすこしずつ増えてきてます。
分析美学の裾野がひろがって(るように感じられ)て、嬉しい限りです*2


本勉強会は新規参加は老若男女とわず常時募集しておりますので、興味がおありの方は連絡ください。
いまのところの参加者は、下は学部2年から上は博士課程4年まで(幽霊部員まで含めると学振PDまで)、と多様です。



では。
残暑ざんしょ。

*1:そして、恥ずかしながら、Japanese Aestheticiansとして、僕の写真も載ってます。http://www.dur.ac.uk/nick.zangwill/recent%20trips%20photos.htm

*2:私はそろそろフランス哲学研究者にカムバックしますが。今年の美学会全国大会はサルトル美学に関する発表をする予定。