昆虫亀

森功次(もりのりひで)の日記&業務報告です。

輪島裕介『創られた「日本の心」神話――「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』 第二部 第六章

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輪島 裕介

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第二部 「演歌」には、様々な要素が流れ込んでいる
  第六章 ご当地ソング、盛り場歌謡、ナツメロ

地方都市の盛り場を「都会風歌謡」に準ずるやや洋風のスタイルで歌うヒット曲あ、昭和40年代以降爆発的に増加しています。(p.143)


高度成長期以降の「日本化した洋風盛り場」のイメージを最も理想的に体現する歌手が、青江三奈と森進一です。(p.148)











《恍惚のブルース》と《バラが咲いた》と《夕陽が泣いている》が同じ1966年に同じ作家によって作られていることは、「西洋風のポップス」と「日本風の演歌」という二文法を根本的に疑わせる決定的な事実です。(p.157)