昆虫亀

森功次(もりのりひで)の日記&業務報告です。

仕事

分析美学の研究会を再開します。

以前やってて、休止中だった分析美学の勉強会を再開することになりました。 修士組も一段落したことだし。春休みだし。さらにはウチの社長が来年度前半はサバティカルだし。 本研究会の目標は「分析美学の基本を、お勉強していきましょう」というものです。…

2009年度、美学芸術学演習

学部3年生必修科目である「美学芸術学演習」が今日終了。一年間TAやりました。 授業内容 美学の基本文献(の一部抜粋)の翻訳をあらかじめ配布し、それについて担当学生が背景を説明しながら40分程度発表、その後全員でディスカッション。 夏学期は事前にこ…

年始の挨拶、および、『フィクションの哲学』非公式合評会の宣伝

実家帰っていたので届いた年賀状を確認したのが遅く、それからさらに風邪を引いたので、返事も出しそびれております。 すいません。 わたくし、「おみくじって『大吉』しかないんでしょ」と思い込んでいたくらい、子供のころは「大吉」しか引かなかったんで…

Kendall Walton論文リジェクト

えー、先日、「分析美学で一本論文書くぜ!」と偉そうに宣言しましたが、 紀要に出したら、うちの社長にダメーとリジェクトされたので、載りません。 期待していた方(もしいたらの話ですが)、すいません。 特にこの後どこかに投稿するという感じでもないし…

ボス新刊

指導教官の最新刊。 とはいえ、別に内容的には最新ではなく、今までの論文を再編集してまとめたものです。もう全部読んでる俺は買うべきか迷ったが、まぁ買わないわけにはいくまい。 正直、「出すの遅せーよ!」って印象でもありますが、刊行にいたるまでの…

サルトル学会で発表します。

またまた告知です。 http://ajes.blog.so-net.ne.jp/ 研究例会のお知らせ第24回研究例会を以下のとおり開催することになりましたので、ご案内申し上げます。会員以外の方もご自由に聞くことができます。多数の皆様のご参加をお待ちしております。日時 : 200…

面接免除内定予定

えー、うちの業界の内輪話なんで申し訳ないですが、報告です。 上記の通りでした。 「でーせーどぅー」です。 (別にこの婉曲語法に他意はなく、単に検索でいろいろ飛んできそうな時期なので避けてるだけです。) これで財政予算的な事情で変なことにならな…

告知です。「イメージ研究の再構築」

告知です。 UTCPで精力的に活動されてる近藤さんという方と最近お知り合いになりまして、その方から情報が回ってきました。 (実はこれはこれで、また世間狭いなーってかんじでいろんな方とリンクするわけです。ねぇYさん。) テーマ興味ないけど「フラ語聞…

哲学若手フォーラム終了

先週末の土日で「哲学若手研究者フォーラム」が開催され、無事終了しました。 ご来場してくださった方々、どうもありがとうございました。 ダメもとで去年レクチャーテーマ希望調査に挙げてみた「分析美学」が、アンケートで意外と多くの票を獲得(アンケー…

告知 哲学若手研究者フォーラムプログラム

若手フォーラムのプログラムが出ました。 参加希望者は、 annai@wakate-forum.org もしくは僕に連絡をいただければ、より詳細な情報を送ります。 (宿泊希望とか、交通費補助とか。) ※ただし参加費がちょっとばかしかかります。自主運営なんでね! 世話人と…

告知:Colloque international de l'Association Japonaise d’Etudes Sartriennes (日本サルトル学会第23回例会)

告知です。 国際シンポジウムのお知らせ Colloque international de l'Association Japonaise d’Etudes Sartriennes 日本サルトル学会第23回例会が下記のように開催されることになりましたので、ご案内申し上げます。今回は、ジャン=ピエール・ブレ、フラン…

告知と発表者募集。哲学若手研究者フォーラム。7/18(土)、19(日)。

前回のエントリで、若手フォーラムのことを書きましたが、僕が勘違いしてたようで発表募集は前回のメールが正式なやつだそうです。別にこれから正式な募集があるわけではありません。すいません。 というわけで、発表を希望する方は連絡をください。早めに。…

告知。哲学若手研究者フォーラム。7/18(土)、19(日)。

告知です。 そういえば、ずっと前に「哲学若手研究者フォーラム」の案内メールが来てたのでした。 とりあえず、ここにペーストしておきます。 このフォーラムは、基本は若手の発表会ですが、毎年あるテーマで先生方を呼んでレクチャーを行っていただくという…

学会発表のスタイルについて

今回は発表形式について、考えたことを少し。僕の配布資料が二日目昼には全部なくなりました。いち早く。 これは、内容うんぬんよりも、原稿全文スタイルってのが大きいと思います。 学会発表の時に、全文渡すスタイルがいいのか、レジュメスタイルがいいの…

哲学若手研究者フォーラムの来年度テーマレクチャーについて

来年度のテーマレクチャーのアンケートを開始しました。http://www.wakate-forum.org/data/2008/theme-selection.10.phpテーマレクチャーとは、気鋭の中堅研究者をお呼びして、最先端の研究を紹介してもらうというものです。 テーマ候補を9つほど挙げてます…

告知もろもろ、そして京都へ

ご無沙汰しております。 海にも行かず夏が終わってしまった… 別に忙しかったわけではなく、ただ行ってないだけ。 でもおそらく人生初。 みたいな。 哲学若手フォーラム世話人の仕事は「総務」という役職につきました(つかされました)。 そのうち来年のレク…

哲学若手研究者フォーラムの世話人になりました。

表題のとおり、哲学若手フォーラムの世話人になりました。 僕は哲学研究室所属ではないんですけど(美学芸術学研究室所属)、 まぁフォーラムの幅を広げるという意味でもいいんじゃないかということで。 美学と哲学との「架け橋になりたい」(by稲造。) 若…

告知:サルトル学会

告知です。 日本サルトル学会第21回研究例会日時 : 6月28日(土曜日) 14:00〜 会場 : 青山学院大学 第10 会議室(総合研究所ビル 3F)研究発表 「到来する自由、あるいは詩の悪について--サルトル、ペトルマン、バタイユ」 発表者: 丸山真幸(一橋大学…

 告知:第九回フランス哲学セミナー

結局、新しい原付は諦めて、チャリ買った。 原油高いよ原油。 告知です。 告知:第九回フランス哲学セミナー記 日時:6月14日(土)午後1時から 場所:東京大学文学部法文一号館115番教室 http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_01_j.html 発表者・題…

なんかもやもやするから書いとく。

モチベーションが上がらない時には、研究室に転がっている紀要から適当に目に付いた学術論文を読むことにしている。 少ない分量の中、論旨が通ってて、内容が刺激的。 そういった論文は、読むとやる気が出る。 しかし、今日のなー。 「エッセイかよ」ってな…

フランス哲学セミナー

ちょっと遅すぎるが、告知。 前日の夜中という不親切すぎる告知ですが。 第七回フランス哲学セミナー 日時:2月16日(土)午後1時から 場所:東京大学文学部法文一号館114号教室 http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_01_j.html 発表者: 川口茂雄氏…

今夜23時 「美美美」

殿の出陣である。 国家放送(総合)である。 皆、心して拝聴するように。 タイトルが意味不明であるが、それもまた、「趣味」概念に関わる難しい問題なのである。 http://www.nhk.or.jp/bakumon/

フィクション性についての試論、(というか自分なりのまとめ)

なんか「フィクションとは何か」がよくわからんくなってきた。 論者それぞれ、捉え方が様々すぎるのでちょっと整理したい。 ただこの整理が正しいのかわからないし、整理されているのかも微妙。 むしろ、聡明なひとが粗捜ししてほしい。助けてーカシコイ人。…

想像的抵抗について

こないだの日記で触れた、「想像的抵抗Imaginative Resistance」という概念が分かりにくいと言われたので少し捕捉しとこうと思う。 想像的抵抗というのは、「非倫理的な命題(たとえば「嬰児殺しは善だ」という命題)を想像しようとしたときに、あまり想像力…

フィクションが現実の事件へもたらす影響について。

最近、猟奇事件をゲームや漫画などのフィクション作品に安易に連結する報道をチラホラ見かける。 「犯人は変な漫画読んでました!」って報道ですね。 ちょうど最近読んでいるいくつかの論文が、「物語のフィクション性が道徳や想像力とどのような関係を持つ…

 北海道なんて行ってる場合じゃなかったのかもしれない

学会楽しかったですよ。 いろんな人と会えてよかった。 一番面白かったのは、飲み会。 そんなもんか。 明日、東大の鈴木泉先生、日大の村上靖彦先生、御二方主宰の「フランス哲学セミナー」(http://homepage.mac.com/izumisz/Invites8.html)で発表してきま…

 最大風速は35m/sらしいですよ

「台風来てますけど、今日どうしますよ先生?」 と、カテキョの生徒から電話。 「電車だから、大丈夫じゃない?行くよ行くよ。」 と返事。 今気づいたんだが、めっちゃ死亡フラグっぽいな、この会話。 飛ばされませんように。 先日のサルトル学会研究発表の…

 ひと段落

サルトル学会発表終了。 ディスカッションも盛り上がったし、その後の飲み会などで色々ためになる話聞けたし、まぁ成功といってよかろ。 デビュー戦は善戦。 (完勝ではないから気を抜いてはいけない。) 未だに、学会で密かに尊敬していた先生とかに会うと…

 関西方面でちょっと議論になってるので、首突っ込む。

同志社の林田君(id:Arata)からトラックバックを送られていたのを、昨日飲み会で友人から指摘された。 いやー全く気づいてなかったです。 申し訳ない。 話題を振られたので、ちょっと書きます。 長いですけど、興味があるひとはよろしく。 関西方面でちょっ…

 ハンナ・シーガル『夢・幻想・芸術』

夢・幻想・芸術―象徴作用の精神分析理論作者: ハンナシーガル,Hanna Segal,新宮一成出版社/メーカー: 金剛出版発売日: 1994/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る パラ読み。 発表ひかえてて、こんなものに手つけてる場合じゃ…