昆虫亀

森功次(もりのりひで)の日記&業務報告です。

仕事

立命館で分析美学のレクチャーしてきました。資料公開。

立命館大学の「分析哲学と芸術」研究会にレクチャーに行って来ました。 これです⇒(http://d.hatena.ne.jp/conchucame/20111121) 田邉くん、吉田さん、貴重な機会をどうもありがとうございました。 2日間、立命館の優秀なPDの方々にもいろいろ話を聞いてい…

立命館でレクチャーします。

京都の立命館大学で12月1日(木)に、レクチャーすることになりました。 関西の激レア分析美学者、田邉くんから、お呼ばれされました。 どうもありがとうございます。 そして場と機会を提供してくださった吉田さん、心から感謝しております。 うちの研究室か…

次回の分析美学勉強会はTavinor ”Video Games as Mass Art”

次回の分析美学勉強会はTavinor, Grant (2011). "Video Games as Mass Art." Contemporary Aesthetics, vol.9, 2011.を読みます。 論文は以下で入手可能。 http://www.contempaesthetics.org/newvolume/pages/article.php?articleID=616 ビデオゲームって、…

紀要論文が出ました。ウォルトンのフィクション論。

やっと出ました*1。森功次「ケンダル・ウォルトンのフィクション論における情動の問題――Walton, Fiction, Emotion」(『美学芸術学研究』29号、2010年)そのうち東大のリポジトリにも綺麗なPDFがupされるとは思いますが、いつになるか分からないので、もう自…

批評理論と社会理論〈1〉アイステーシス (叢書・アレテイア)に寄稿しました。

ようやく出ました。 amazonデビューです。いぇい。 第5章「作品の倫理性が芸術的価値にもたらす影響――不完全な倫理主義を目指して」を執筆してます*1。 分析美学の枠組をつかいながら、芸術作品の倫理性とそれが作品の価値に与える影響について考えよう、と…

分析美学勉強会、次回はJohn Martin Fischer(2009)"Stories and the Meaning of Life"。25日(火)20時より。

分析美学の勉強会、次回は John Martin Fischer(2009)"Stories and the Meaning of Life" in Our Stories: Essays on Life, Death, and Free Will を読みます。 2011年10月25日(火)20時より@東大本郷キャンパス、美学芸術学研究室です。 最近ちょっとした…

美学会全国大会@東北大学の津上講演を巡る議論について一言

第62回美学会全国大会@東北大学、発表してきました。 みなさま、お疲れ様でした。3日間いろんなひとといろいろ議論できて楽しかったです。 今日のブログはちょっと長いです。最終日に「たそがれフォーラム」という名目で三人の先生(津上英輔、小田部胤久…

美学会全国大会で発表します。(10/15-17@東北大学)

美学会全国大会で発表します。 今回は、分析美学の道具立てを用いつつサルトル研究をやろう、という試みであります*1。 発表は、二日目の午後というなかなか良い場所が当たりました。いぇい*2。 発表要旨を掲載しときます。 (要旨通りの発表になるかはわか…

現代美学研究会、次回はNick Zangwill(2001) "Formal Natural Beauty"

分析美学の勉強会ですが、次回はNick Zangwill "Formal Natural Beauty", Proceedings of the Aristotelian Society, 2001.を読みます。2011年8月23日(火)20時より、@東大本郷美学研究室です。 Zangwillはほぼ毎年日本に来てる哲学者で、まぁご存じの方も…

7/17。哲学若手研究者フォーラム発表要旨。

7月17日に哲学若手研究者フォーラムで発表します。(http://www.wakate-forum.org/data/2011/kojin.php) 以下、発表要旨。 「芸術作品の評価における道徳的反応の役割:作品の不道徳性とは何か」 森 功次 Norihide MORI 東京大学 美学芸術学・日本学術振興…

分析美学勉強会の次回は、Claire Kirwin (2011), Why Sibley Is (Probably) Not a Particularist After All.

次回からClaire Kirwin (2011) "Why Sibley Is (Probably) Not a Particularist After All," British Journal of Aesthetics 51(2): 201-212を読みます。6月28日(火)、20時から、@東京大学本郷キャンパス美学芸術学研究室美的性質についての論文をよみな…

分析美学勉強会の次回は、Rafael De Clercq (2002) "The Concept of an Aesthetic Property"のつづき。

表題のとおりです。 分析美学勉強会、次回はRafael De Clercq (2002) "The Concept of an Aesthetic Property" The Journal of Aesthetics and Art Criticism 60: 2 の続きを読みます。 6月7日(火)20時より東大本郷、美学芸術学研究室です。 最近参加者が…

分析美学勉強会の次回は、Rafael De Clercq (2002) "The Concept of an Aesthetic Property"。

表題のとおりです。分析美学勉強会、次回はRafael De Clercq (2002) "The Concept of an Aesthetic Property" The Journal of Aesthetics and Art Criticism 60: 2 を読みます。 5月31日(火)20時より東大本郷美学芸術学研究室です。 興味のある方はどうぞ…

次回の日本サルトル学会例会は7月16日(土)です。

次回のサルトル学会の例会の日程がほぼ確定しましたので、一応お伝えしておきます。 (最近ブログには分析美学のことばかり書いてましたが、一応わたくし、サルトル学会理事なのです。) 以前、超大御所の先生集めてシンポやる予定とか言ってましたが、先生…

分析美学の勉強会の勧誘

そういえば、分析美学の勉強会、新年度のリクルーティングをするのをすっかりほったらかしていました。 誰か、分析美学に興味ある方いらっしゃいましたら、参加しませんか? 老若男女、身分、肩書き問わず、大歓迎であります。だいたい火曜20時から、東大本…

分析美学の教科書紹介

三日前の「分析美学を学べる大学2011年度」のなかで予告していた、分析美学の教科書の紹介です。一応お伝えしておきますが、わたしはここに紹介する本の記述すべてを読み込んだわけではないです。 (そんなに教科書ばっか読んどるわけにもいかんのです。わた…

分析美学を学べる大学2011年度(平成23年度)

2011年度、分析美学の授業がある大学をまとめてみました。 まず、概論系の授業東京大学 安西信一「美学入門」(夏学期、火曜3限)。 教科書はこちらRoutledgeのCompanion to Aesthetics, 2nd, ed. Berys Gaut and Dominic Mclver Lopes, 2005。The Routledg…

分析美学勉強会の予定。次回は22日(火)。翻訳の検討会に入ります。

勉強会は、今後何回か翻訳の検討をします。検討するのは、 Robert Stecker, Aesthetics and the Philosophy of Art, 2nd edition です。 分析美学って、なんぞや?って思ってる方、 翻訳の勉強をしたい方 参加お待ちしてます。 ご連絡いただければ、下訳のデ…

次回の分析美学研究会はRichard Wollheim, "Criticism as retrieval."

サルトル学会の発表も無事終了しました。 ご来場の方々、発表前に原稿検討してくれた皆様、どうもありがとうございました。 まだ確定ではないのでおおっぴらには言えませんが、次回の夏のサルトル学会は、予定通り行けばかなり豪華な面子で行われることにな…

12月4日サルトル学会。ワークショップ「サルトルのイマージュをめぐって:その射程と批判的考察」で発表します。

告知です。 表題の通りです。 第26回研究例会が下記のように開催されることになりましたので、ご案内申し上げます。多数の皆様のご参加をお待ちしております。 非会員の方の聴講を歓迎致します。事前の申し込み等は一切不要です。当日、直接会場へおこし下さ…

分析美学研究会近況報告

まだやってるのと言われたので、いちおう報告です。 コツコツと続けております。現在はMalcom Buddの"Artistic Value"を読んでおります。彼のValues of Artの第一章の抜粋です。次回は、来週11月9日(火)の20時から@東大本郷美学芸術学研究室です。 Values…

輪島裕介『創られた「日本の心」神話――「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』 第二部 第五章

創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 (光文社新書)輪島 裕介 光文社 2010-10-15売り上げランキング : 34668Amazonで詳しく見る by G-Tools目次はこちら⇒ http://d.hatena.ne.jp/conchucame/20101016/p1 さて、第五章行きます。 第五章 …

輪島裕介『創られた「日本の心」神話――「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』

輪島裕介『創られた「日本の心」神話――「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』(2010、光文社新書)が、めちゃめちゃ面白い。創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 (光文社新書)輪島 裕介 光文社 2010-10-15売り上げランキング : 34668Amazon…

Robert Stecker講演の詳細、5/15(土)

ステッカー講演の詳細です。 東京大学大学院美学芸術学研究室と美学会東部会の共催で講演会を開催いたします。 詳細は次の通りです。講演者 Robert Stecker(セントラル・ミシガン大学教授) 題目 "Should We Still Care about the Paradox of Fiction?"(通…

分析美学研究会は夜にやることになりました。

分析美学研究会、次回は4月27日(火)の夜20時からやります。@本郷美学研究室。時間を夜にしました。学外のひとの参加希望が多かったのと、ほかの授業との兼ね合いで、結局夜が一番都合が良さそうだったので。 読むのはScrutonの“Understanding Music”の続…

哲学若手研究者フォーラムのお知らせ。

若手フォーラムのお知らせが回ってきたので転載しておきます。(と、ひとごとのように書いてますが、私は「中の人」です。) 今年の若手フォーラム、レクチャーテーマは「知覚の哲学」です。 レクチャラーは河野哲也先生(立教大学)、篠原成彦先生(信州大…

分析美学研究会、次回はRoger Scruton。

次回は13日の12時から@東大本郷美学研究室。 新年度の時間割がでたので、今後しばらくは曜日固定で行きます。 月曜12時にランチ(人によっては朝ごはん)を食べながらスタート。 たぶん四限前(15時)くらいに終わります。 読むのは、 Roger Scruton "Under…

分析美学研究会、次はStephen Davies。あと5月にRobert Steckerが来日。

前回Weitzの論文を読んだので、次回は、それに対する応答として Stephen Daviesの"Weitz's Anti-essentialism"を読みます。 これは以前に挙げたアンソロジーに入っているやつですが、もとの出典は学術誌掲載の論文ではなく、Daviesの91年の著作、Definitions…

GCOEワークショップ フィクションの哲学(2010年3月27日(土))開催

正式に告知が出ました! http://www.carls.keio.ac.jp/2010/03/gcoe2010327.html 昨年末に清塚邦彦氏が上梓し、大きな注目を集めている フィクション論『フィクションの哲学』(勁草書房、2009年)をめぐるワークショップを行います。 参加無料・登録不要で…

分析美学研究会。次はMorris Weitz。あと、27日は「フィクション」に関するシンポ。

ほそぼそと始めております分析美学の研究会ですが、Wollheimの論文を読み終わり(むずかしかったー)、次は以下の論文を読みます。Morris Weitz, "The Role of Theory in Aesthetics", in Journal of Aesthetics and Art Criticism, Vol. 15, 1956, pp. 27- …